こういった疑問についてお答えします。
- ターゲットとペルソナの違いとは?
- マーケティングではペルソナとターゲットのどちらを重要視するべき?
ウェブサイトやサービス・商品を提供するときに、コンセプトやサービスの概要はもちろんのこと、どのようなユーザーが利用するのかを意識して作る必要がありますよね。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」ということわざもある通り、利用するユーザー層を明確化しておかないとマーケティングやサービス提供が失敗になるケースもあります。
今回は、ターゲットとペルソナの違いから活用法までまとめていきたいと思います。
ターゲットとは?
ターゲットとは、サービスや商品を利用するユーザーの層です。
年代から性別、家族構成、職業、年収などのユーザー情報をまとめ上げて、獲得したい顧客を決めて行くことで、的確なターゲッティングをすることができます。
このターゲットをしっかりと落とし込んでおくことで、ユーザーが求めているサービスと集客をする際の導線を明確化できるので作業の効率化にも繋がります。
例えば、英会話スクールを運営するのであれば、
- 年代はどれぐらいなのか?
- 男性向け・女性向け?
- 受講費用から考えて年収はどれぐらい?
というのを決めていきます。ある程度ターゲットが決まってくると、訴求するキャッチコピーが「低価格」なのか「クオリティ」でいくのかも変わりますし、マーケティングで利用するウェブサイトやLPの雰囲気も変わっていきます。
逆にターゲットをしっかりと定めないと、「学生・社会人・シニアまで全て獲得したい」という考えに変わりあらゆるニーズに対しての訴求となり、差別化が測れません。
一旦はターゲットの軸を決めつつ、サービスがグロース(成長)したら他のユーザー層を攻めて行くという感じが最適です。
ターゲットを絞る→マーケティング→グロースしたら別のターゲット層獲得について考える
ペルソナとは?
あらゆる市場が拡大しつつ、ユーザーの生活も多様化してきました。
例えば、社会人がターゲットユーザーだと仮定しても働き方も「フリーランス・パラレルキャリア・複業・リモートワーク」という新たな働き方を体現しているユーザーも増えています。
単純に「社会人+年代+年収」などの定量的な情報だけではマーケティングも難しくなりつつあります。
そこで、ペルソナを活用して詳細なユーザー層を作り上げていきます。
定量的な情報に加えて、趣味・嗜好・生活スタイル・価値観・利用しているSNSなどありとあらゆる定性的な情報を加えつつ、架空の人物像を作り上げてペルソナを作り出します。
ターゲットは大枠のユーザー層なのに対して、ペルソナはたった1人のユーザーを設定します。
ターゲットとペルソナはどちらを重要視するべき?
マーケティングやサービス設計の際に、重要視するのはペルソナです。
具体的な流れは、以下の形になります。
ターゲットを決める(おおまかなユーザー層)→ペルソナを決める(詳細な人物モデル)
ターゲット層を仮に、「都内在住の年収360万円・独身女性・事務職」と決めたとします。
サービスのマーケティングや企画に関わるメンバーのターゲットのイメージが具体化されていないので、意見が別れてしまったり、最適なアイディアが出しにくくなります。
ターゲットを決めつつ、ペルソナに落とし込む
しっかりとペルソナ(人物モデル)を作り上げることで、プロジェクトメンバー間での認識のずれを最小限に抑えつつ、最適な案出しが可能となります。
「こういう人もいるからこういう要素も必要だよね。」
「20代にはこの訴求でいいけど、30代も使って欲しいからこの訴求も入れよう」
という感じで方向性があいまいになるので時間とコストがかかり、最適なマーケティングやユーザーに対しての価値提供がしづらくなります。
マーケティング・商品企画・ウェブサイト制作・チラシ制作などありとあらゆる場面で、ペルソナがあることで上記の課題をクリアすることができます。
プロジェクト内で共通認識があることで、円滑にプロジェクトを進行させて行くことが可能となります。
最後に:なんとなくの商品設計とマーケティングは危険
ペルソナをどこまで作るこむかはサービスや商品などにも異なりますが、できるだけ詳細に作り込みましょう。
ありとあらゆるサービスが開発・リリースされ、ユーザーのニーズの多様化・生活スタイルの変化があるので、中途半端な商品では市場で勝ち残るのは難しい時代でもあります。
ユーザーが求めているものを理解しつつ、ペルソナを設定すればピンポイントでサービス設計・最適なマーケティングを行うことができます。
「二兎を追う者は一兎をも得ず」です。ブランドがない状態・資金力がない状態であればなおさら、ペルソナを絞ってユーザー獲得をするのが基本です。
また、ペルソナは市場の変化や設計したペルソナが実際に利用しているユーザーとは異なるというのもあるあるです。ユーザーの声を聞きつつ、常にアップデートしていきましょう。