グロースハックとは?ビジネスを急成長させる最重要な方法。

最近のIT・Web業界で、浸透してきた「Growth Hack(グロースハック)」という言葉。

DropboxやAirbnbなど、急成長を遂げているサービスはグロースハックを取り入れたことが成功要因だと言われています。

今回は、グロースハックと聞いてもイメージが付かない人向けに、「グロースハックとは何か?」を企業のマーケティングに照らし合わせて紹介します。

グロースハックとは?

グロースハックとは、サービスやプロダクトの中に自発的に成長する仕組みを組み込んで、データ分析をしながら改善をしていくことを言います。

「グロース」は成長を意味し、「ハック」とはエンジニアなどによってサービスの改善などを創意工夫していくことを意味します。

ここで言う「グロースハック」は必ずしもプログラミングやIT技術に依存しているわけではないので、サービスを成長させる仕組みを「グロースハック」と呼ぶのが正しいでしょう。

プロダクト開発とマーケティングの融合

グロースハックは、プロダクトを自発的に成長する仕組みを組み込んでいくため商品やサービスなどのプロダクトとそのマーケティングを誘導した形をイメージするのが一番分かりやすいでしょう。

商品開発とマーケティングなどは、企業では別の部署で活動が行われるため異なる業務として独立されているケースがほとんどでした。

グロースハックを取り入れたサービスの場合は、プロダクト開発の時点で商品やサービスが自走できる・売れる仕組みを作りながらそれをマーケティングに繋げていくためプロダクトの改善がクオリティのみならず、マーケティング効果向上も可能としています。

国内・海外で多くのスタートアップ企業がグロースハックを取り入れることで、成長を遂げたり資金調達に成功したりとしている理由がプロダクト開発とマーケティングの両方の要素を兼ね備えているグロースハックを活用しているからと言えます。

プロダクトにグロース(成長)させる仕組み(ハック)って?

グロースハックがプロダクト開発とマーケティングの要素を持ち、成長させる仕組みというところまで解説しましたが、具体的なところを見てみましょう。

グロースハックはよくマーケティングと比較されることが多いですが、主体となる軸はプロダクトの開発です。

プロダクト開発とはコンセプトメイキングからクオリティコントロールなど改良や改善が主目的ではなく、「製品が成長する仕組み化」に重点を置き、開発をしていきます。

製品やサービスのマーケティングを新たなビジネスモデル・仕組みによって急速に成長させて、そこから生まれるユーザーの分析から得た数値やフィードバックをもとに改善を計っていきます。

つまり、プロダクトの機能自体によってユーザーを獲得したり、利用促進をする仕組みを組み込むことができるかによってグロースハックできるかが決まります。

ユーザーのデータ分析が重要視される

成長する仕組み化をすることで、グロースすることができますがその次には改善(ハック)するのは重要なポイントです。

実際に、仕組みを組み込んでもそれが正しいかを判断する要素はデータ・数値しかありません。

グロースハックをする際には、企画・設計をもとに立てた仮設を数値に落とし込み、定義化をしておくことで結果を判断することができます。

グロースハックを成功した代表的なビジネスの事例

実際に、グロースハックをもとに成功した事例を少し見てみたいと思います。

マイクロソフトのHotmailのグロースハック事例

グロースハックの起源と呼ばれているのが、Hotmailと言われています。マイクロソフトが提供しているメールソフトですが1996年当時にマーケティング手段が乏しかった時代にどのようにHotmailをグロースさせるかを考えて生み出された仕組みがあります。

それが、メールの本文の下に「PS: I Love You. Get Your Free Email at Hotmail」というメッセージを付けるという戦略です。

「Hotmailで無料でメールを開こう!」というメッセージを付け加えることで、Hotmailを既に利用しているユーザーがメールを利用する度に、全てのメールがHotmailの広告に変わっているということになります。つまり、プロダクトが自走して宣伝をしてくれ、多くのユーザーに利用されることに成功しました。

この時点で、Hotmailはマイクロソフトの傘下ではなくこのグロースハックの手法をもとに、プロダクトの成長を成功させることができたためマイクロソフトに売却という形になりました。

iPhoneなんかもデフォルトの機能で同様に、「このメールはiPhoneから送信されました」とメッセージが入るようにグロースハックの一種で、Hotmailの手法が元に来ています。

Dropboxのグロースハック事例

グロースハックの事例として出されるのは、Dropboxの例です。

オンラインファイル共有サービスのDropboxはオンラインストレージにファイルを保管しておくことでデバイス関係なくファイルを共有や編集することができるサービスです。

Dropboxは、無料プランを提供していますが利用できるデータ容量に制限があります。そこに、ユーザーが他人にDropboxを紹介することでお互いにデータ容量が増えるというキャンペーンを仕組みとして組み込んでいます。

利用しているユーザーは、「無料で容量を増やしたい」と思い紹介をするわけですが、紹介されるユーザーは「利用をスタートした時点で容量が増えている」メリットがあるため、紹介する人・される人にもメリットがあるためこの仕組みをもとにDropboxの登録数を加速させました。

代表的な事例から見るグロースハック

HotmailとDropboxの事例をご紹介しましたが、グロースハックとは特に真新しい仕組みというわけではなく、ユーザー心理やプロダクトの仕組みを多方向から見てみることで実装できます。

そして、実施前と実施後での成長をHotmailとDropboxは利用者数の推移というデータから結果を考察することができます。

他にも、TwitterやInstagramは代表的なソーシャルメディアですが、Twitterであれば投稿したツイートをFacebookにも同時投稿ができる仕組みを実装したり、InstagramはFacebook・Twitter・Google Plusなど他のソーシャルメディアにも配信できるような仕組みをすることで拡散される仕掛けをいれています。

Facebookであれば、友人の投稿に自分がタグ付けがされるとメールや通知が飛んでくるため利用していないときでも日常的にFacebookをアクセスをするという仕組みがあります。

グロースハックとは、プロダクトの性質や機能をもとにユーザー獲得や拡散・利用促進などを生み出し成長ができるようにしています。

これが、前述した「製品が成長する仕組み化」というわけです。

グロースハックを始めやすい環境へ変化

グロースハックは、IT技術を活用したデータ分析をもとに実数値で結果の考察ができます。

データ分析なしでは、効果が測りづらいという点があるためグロースハックを活用した施策は、定量的な数値をもとに評価をすることが可能です。

マーケティング戦略だけの施策だと効果測定が明確ではないケースが多いため、結果の考察というのが難しくなりますが、データの分析をもとに効果を計ることで結果の判断が容易くプロジェクトのスピードをより早めることができます。

それを可能にしているのがIT技術の成長が上げられ、Google Analyticsのような無料ツールやグロースハック専用の各種ツールを活用することでデータ提示が、グロースハックの手法を取り入れやすくします。

データ・数値による絶対的な成果

実施した施策に対するデータや数値などは、成果が見えやすいためスタートアップ企業には取り入れやすい手法の1つです。

また、施策に対しての成果がデータや数値で可視化されることにより、プロジェクトの成長率なども判断することができるため達成率なども見えやすくモチベーション向上にも繋がります。

ベンチャーキャピタルやクラウドファンディングなど、スタートアップ界隈での投資も盛んになっていますが、評価すべき指標が必ずしも現状の売上だけではなく、ビジネスの成長率にも目が向けられています。

これは、ユーザー数獲得のスピードやマーケットの広さなど様々な数値をもとにした成長率が、評価されているためです。

大小関わらずビジネスで成果を判別できるデータ・数値の役割は重要視されており、IT技術の発展によるグロースハックのし易い環境に変化をしていると感じます。

最後に

今回は「グロースハックとは?」に焦点を当てて解説しましたが、手法自体が新しいとか特別なことをしているというわけではありません。

これまで成長を遂げているサービスも無意識に、試行錯誤の結果がグロースハックの形を取っているケースもあります。

ただ、グロースハックを知ってプロダクト開発からマーティングをするのとしないのでは雲泥の差があります。

データを分析をしながら仮説を立てて改善を繋げながら、その仕組みをもとに成長するという考え方を知っておくことで、ビジネスをスケール・グロースさせることができるので考え方を理解してビジネスに活かしていきましょう。